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LIXILがアークランドサカモトにビバホーム売却で上場廃止はある?株価がどうなるかも予想

LIXILがアークランドサカモトにビバホーム売却で上場廃止はある?株価がどうなるかも予想

6/9 リフォームでおなじみの大手LIXILが、上場子会社であるビバホームを売却する方針を固めたと日経電子版で報じられました。その売却先は、東北に拠点を置くホームセンター大手アークランドサカモトです。

ビバホームの株53%あまりをLIXILは保有していましたが、TOB(株式公開買い付け)にて全て売却することとなりました。コロナショックによる業界内の再編の動きは加速している中・・・LIXILも事業を住宅設備・経営設備事業に集中し資本効率アップを狙って、今回の方針となったのでしょう。

LIXILビバは『ビバホーム』として87年に上場して、その後01年に上場廃止しました。17年には再上場を果たしましたが・・・今回の売却報道で、どのような上場・株価となるのでしょうか。

今回の記事では、株主の方が気になる『LIXILビバホームの今後』・・・上場廃止となるのか?株価はどうなるのか?についてまとめてお伝えします。

※情報更新

TOBが成立すれば、上場廃止となる。

まず気になる、TOB(株式公開買い付け)について現時点での情報をまとめました。

  • TOB開始時期6月中の開始見込み 6/10 – 7/21
  • 株価買付の予想価格1株2600円前後  1株2600円

日経電子版の報道によると6月中のTOB開始見込みとのことですが、現時点では正確な日程は未定です。 6/10 – 7/21の期間を公開買付期間と予定しており、公開買い付けがスタートしました。

仮に予想価格(1株2600円前後)で成立した場合、LIXILグループは約600億円もの資本を得ることとなります。

一方で売却先のアークランドサカモトは、TOBですべての株式の取得を目指しており、その買収金額は1000億円を超える見込みです。コロナ禍によるホームセンター需要が急増したため、首都圏などに店舗を多く持つLIXILビバを買収して一気に事業を拡大を狙っていますが・・・一部では莫大な買収金額(約1000億円)をアークランドサカモトが用意できるのか?と疑問の声もあります。

もしTOBが成立すれば、LIXILビバは再上場廃止となる見込み日経では報じています。

TOBが成立すれば、LIXILビバの再上場廃止が正式に決定しました。

売却後もビバホームの店舗名は継続となる。今のところ店舗の統廃合の予定はないとのこと。

TOBのメリットデメリット
TOBはあらかじめ決めた期間に、決めた価格で、決めた株数を買い取れるという仕組みを持っています。つまり、TOBがスタートすれば、ある一定期間であれば、一律価格で株を購入売却できるのです。TOBで決められた株価が大きければ、短期間で大きく利益を出すことも可能です。一方でその反面やすい価格の場合は、損な取引になってしまいます。

株価はどうなる?1株2600円前後とあるが売りどきを予想 → 1株2600円に決定

正式に1株2600円のTOB株価で決定しました。

すでにTOB期間がスタートしているので、1株2600円以上の値上がりは期待できません。TOB売却の最終日までに手放さないと、一般的にはTOB価格で強制買取をされてしまいますので、もしビバの株を手持ちならな折を見て利確しておくのがいいでしょう。

日経によるとLIXILビバのTOB株価は1株2600円前後と見込まれています。しかし現時点では、東証の正式なTOB価格情報として開示されていないのであくまで正式情報ではありません。

一般的にはTOB売買最終日までに売却しないとTOB価格で強制買い取られてしまうので・・・もしLIXILビバの株をお持ちならば、東証が提供する適時開示情報閲覧サービスでTOB価格をまめにチェックし、すぐ動ける状態にしておきましょう。

TOB価格が市場価格よりも安くなるディスカウントTOBになる可能性ももちろんあります。ですがもし上場廃止が確かなら、現状価格よりさらにプレミアム(利益)上乗せされる場合もあるのです。

今から参入を検討しているのならば、現場の株価がすでに2600円前後で横ばいに止まっているため、プレミアムを期待したとしても大きな利益は見込みにくいでしょう。

lixilビバの株価イメージ

すでに株を保有しており、利益が出ているのなら、ディスカウントTOBを避けてTOB前に売却(利確)してしまうのも手かもしれません。

LIXILビバ上場廃止?株価は?まとめ

今回の記事では、LIXILビバの上場廃止の真偽と、今後の株価について詳しくまとめました。

  • もしTOBが成立すれば、上場廃止となる見込み。
  • 株価は1株2600円前後と見込まれるが、プレミアム価格で上乗せの可能性もあり
  • 現状では、新規で株価購入するも大きな利益は見込みにくい
  • 利益が出てるなら、ディスカウントTOBを避けてTOB前売却(利確)も有りかも