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【恋する母たち】1巻ネタバレ&あらすじ!原作漫画を読んでみたリアル感想(レビュー)

【恋する母たち】1巻ネタバレ&あらすじ!原作漫画を読んでみたリアル感想(レビュー)

週間女性セブンで人気連載されていた『恋する母たち』の原作1巻のネタバレと感想レビューになります。

恋する母たち1巻のネタバレ&あらすじ

主人公は、3人の主婦。

  • 母子家庭でパート主婦の”石渡 杏”
  • 弁護士を夫にもつセレブママの”蒲原 まり”
  • バリバリのキャリアウーマン”林 優子”

性格や境遇がまったく違う3人だが、息子が同じ名門私立校に通っていた。ある日、3人は担任から呼び出され息子の学校で一同に会することになる。

「今日なぜ、この3人の母だけが呼ばれたのだろう?」そう思った杏だが、お伝えしづらいことですが・・・と口ごもる担任からの次の言葉に、3人の母は驚愕することになるのだった。

act.1 第一の母・杏

ー遡ること1ヶ月前。

駅前でパートとして働く石渡杏(42)は、息子の初めての保護者会に参加することになる。

東大進学率が高い、小中高一貫のエリート男子校は「杏の夫」が通っていた母校。スマホに映った「杏・夫・幼い息子」3人の写真を眺めながら・・・複雑な面持ちで、杏は保護者会に向かった。

息子の進学校は、席順で成績がわかるシステムになっているようで・・・なんと杏の息子はビリから2番目の成績!つまり後ろから2番目の席順だったのだ。

息子の成績に衝撃をうける杏だが、そんなとき成績ビリの保護者・・・「蒲原 まり」と知り合うことになる。

まりは明るくポジティブ。そして保護者会にもかかわらず、派手なミニスカワンピで参加する「空気が読めない女性」だった。

馴れ馴れしいマリに、距離をおき気味の杏。

「あなたみたいな地味なママこそ・・・実は不倫してたりして?」と、いたずらっぽく言うマリの言葉に、杏は動揺を隠せない。

「あたしのアレって・・・不倫だったの?」

そう思って、杏は自身に起きた過去を反芻しだすのだった。

夫の失踪。そして裏切り。

優しい夫と結婚し、すぐにカワイイ息子に恵まれた杏は、幸せそのものだった。

しかし、『夫の”慎吾”が、会社の経費を使い込んでクビになった』と突然の連絡が入り・・・事態は一転する。

「何か事件にでも巻き込まれたのでは?」と心配した杏だったが、いくら待っても慎吾は行方不明のまま。

そんなある日・・・慎吾と駆け落ちした”女性”の夫と名乗る”斉木”が現れ、真相を知ることになる。

杏のことを『僕のいちばんの人』と言っていた慎吾は・・・なんと”由香”という女と不倫していたと言うのだ!

斉木は「不倫のやりとりの証拠もある」と言うが、やさしかった慎吾が不倫していた現実を受け入れられない。

しかし、時間とともに『息子のためにも、現実に向き合う』と杏は決心する。

斉木に「不倫の証拠を見せて欲しい」を依頼し、斉木の自宅で不倫証拠のメールを確認することになったのだが・・・

そこには、まるで恋人同士の慎吾と由香のやりとりが綴られていた。

受け入れがたい現実に、大粒の涙を流す杏。それでも現実を拒む杏にたいして・・・斎木も気の毒に感じながら『現実』と向き合うことを勧めるのだった。

斉木の自宅から帰る道すがら、自分でも理解できないほど杏は饒舌になった。

自宅へ見送る斉木を「ハンサム」と褒め、明るい表情とは裏腹に、どこか憂いを帯びた様子の杏。

そんな杏にたまらなく色香を感じた斉木は、おもわずキスをしてしまう。

そのキスがきっかけで、杏の中にあった怒りと悲しみが身体中に溢れ出し・・・熱に浮かれた2人は、自然とホテルへ向かったのだ。

愛がない2度目のセックス

感情的だったとはいえ、斉木を一夜を過ごしてしまった杏は・・・複雑な気持ちをまぎらわせるように、現実と向き合いはじめた。

職探しや、夫の私物片付けなど・・・動きはじめた杏だったが、やはり頭ではわかっていても複雑な感情の整理がまだ追いつかない。

そんな矢先、再び斉木から「会いませんか?」と誘いがくる。

斉木との関係は『1回限りの事故』と思っていた杏は動揺を隠せないが・・・それでも流れに任せて、斉木に会うことになった。

出会った2人は、無言でそのままホテルに向かう。そして、愛情や羞恥心もない・・・ただ、けもののような2度目のセックスをした。

別れぎわ、「再び会おう」と誘う斉木。

その言葉に杏は驚きながら、ためらいの表情を見せた。そんな杏の様子を察した斉木は、「やっぱり、二人であうのはこれっきりにしよう」と言葉でかえした。

「杏のことが好きだ」

「1度目の夜、応えてくれた杏を見て・・・彼女も自分のことが好きかもしれない」

でも、「錯覚だったみたいだ。」斎木はさびしげにそう告げた。

そんな斉木の言葉に、杏は逃げるように飛び出した。そのやりとりから10年・・・いっさい斉木とは連絡を取らなくなった。

斉木から届いた…10年ぶりのメール

10年前の過去の思い出から、保護者会へ意識をもどした杏。

『あれは不倫だったのか?』を過去について想いをはせる杏に、マリは興味津々。

保護者会の別れぎは、マリと友人として連絡先を交換することになったが・・・そのとき、10年も連絡がなかった斉木からLINEが届いた。

ご無沙汰してます。斉木です。

マリと別れたあと、斉木にどう返事をするか悩む杏は・・・ちょうど保護者会でもらったプリントを失くしてしまったことに気づく。

息子の学校では、授業で学校指定の柔道着が必要になる。プリントを失くした杏は、いあわせた保護者に道着の購入先を教えてもらった。

その日の夜、斉木の返信で悩む杏に、再び斉木からLINEが入る。

ご主人の場所がわかりました。詳しくは、お目にかかって。

動揺する杏だったが、それでも返事は送らないことにした。そして、音沙汰がない夫のことよりも・・・まず息子の学校の準備をしよう!と気持ちを切り替えるのだった。

翌日、さっそく柔道着を買いに出かけた杏だが・・・なんと、教えてもらったのは嘘の住所。困った杏は、唯一連絡先を知っている保護者「マリ」を頼ることにした。

結局、柔道着はマリに貸してもらうことで解決した。

それまでマリにたいして、良い印象がなかった杏だが・・・この件をきっかけに「案外いい人なのかも」と思いはじめる。

柔道着の件が解決したところで、再び斉木から電話とLINEが入った。

仕方なく斉木と会うことにした杏は・・・そこで『夫の居場所』と『駆け落ちした女性と別れた』こと。そして『別の女性と住んでいること』を知ることになった。

そのことを知った杏は、驚きとともに、複雑な想いになる。

この10年で、妻の不倫をのりこえた斉木。しかし一方で、杏はいまだ夫への未練が断ち切れずにいたからだ。

別れぎわに、「僕にできることは、なんでも言って欲しい」と告げる斉木へ、「メールしてもいいですか?」と頼る杏。

子供の前では大丈夫なフリをしているが、その心は不安で揺れ動いていた。そうして杏は、ふたたび斉木とやりとりを始めるのだった。

恋する母たち1巻の感想は?

とにかく展開が早いすぎるッーー!!

しかも、ものすごく濃い内容に、息つく暇もないほどで・・・1巻を読み終えた頃には、フーーーッ!!っとため息が出たほどです(笑)

杏・まい・優子・・・いっけんすると、それぞれ不倫なんて感じさせないキャラクターたちですが、そのギャップがとてもリアルなんですよね。

個人的には、一番不倫しそう?と感じたマイが・・・すごく純情で健気な女性で驚きでした!空気の読めないキャラかと思いきや、実は一番いろいろ考えていた人なのかもしれません。

伏線もいたるところにちりばめられていて、続きが気になる出だしですよね!もうさすが東京ラブストーリーも手掛けた、柴門ふみさん原作ですww